第4章 変わる関係

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体調が悪いなら薬なり買ってくるべきだった。 三和廣人と2人っきりの車中に緊張したのと、橘修二の心配で頭がいっぱいだったから…。 ーーーーガチャン。 え?と言う間もなく、開いたドアから伸びた手に腕を掴まれ、その中へと引っ張り込まれた。 「しゅ、修二くん!」 「舞子ちゃん、遅いよ」 玄関で抱き合うような形で向かい合い、慌てて橘修二の胸を両手で押す。 お互いが一歩後ろに下がり、2人の間に空間ができてホッとした。 「修二くん、体調どう?」 私の質問に橘修二の目が泳ぐ。 そして、三和廣人のピアノの先生になってほしいと頼んできた時のように、両手を合わせて頭を下げた。 「ごめん!俺全然元気なんだ」 「………え?」 「どうしても舞子ちゃんと2人で遊びたくてヒロに協力してもらって…それで」
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