第4章 変わる関係

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しゅんとする橘修二を見て笑みがこぼれた。 「なんだ、それならそうと言ってくれればいつでも遊んだのに」 「え!ほんと!?」 「うん。だから仮病使うのはもうやめてね?心配するから」 やったー!と喜びながら抱きついてきそうな橘修二を押しのけて「お邪魔しまーす」と部屋の中へ入った。 そうしたのは、赤くなっているであろう自分の顔と、バクバクと鳴っている心臓の音を聞かれたくなかったから。 橘修二にとっては、女の子と2人で遊ぶなんて何でもないことなのだろうけど、私には特別なことで。 冷静でいるフリだけでもしていないと、自分の都合の良いように勘違いしてしまう。 ーー橘修二は私に好意を持ってくれている、なんて。
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