序章―絶望の始まり

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「うん、あの歴史の子は大して迷惑じゃなかったんだけどね、やっぱり見せしめって大事だよね。」 見せしめの為だけに人一人を軽々と殺した!? もしかして全員このまま殺されるんじゃ…… 「貴方……やっていいことと悪いことがありますわ!」 「新垣、そこら辺にしておけ。」 あいつなら見せしめ追加とか言いかねん。そこを理解しているのか一回で黙ってくれた。 「納得していただけたところで、今からルール説明をしたいと思いまーす!」 「一、村民は一週間のうち一人以上死なねばならない。また、このノルマを達成できなかった場合、週の頭に無作為に決められた『人質』を処刑する。」 「二、処刑以外で誰かが死んだ場合、24時間後に村民会議を開始する。これは犯人を見つけるための会議である。」 「三、村民会議では最終的に多数決で犯人を決定し、得票数の最も多い者が犯人である場合、犯人を処刑する。また、得票数の最も多い者が犯人ではない場合、その者を処刑し、四に犯人の名前を追加する。」 「四、僕と鈴木 学への暴力を禁ずる。違反した場合、即時処刑する。」 「五、同一人物が人を殺していいのは二人までとする。」 「六、故意のポイ捨ては禁止、部屋のゴミ箱か焼却炉に捨てること。」 「七、不純異性交遊の禁止、君たちはまだ学生です。」 「八、犯行以外での物品の破壊の禁止。」 「九、これから配布される村民手帳の貸し出しの禁止。」 「十、これからも校則は順次追加する。確認を怠らないこと。無知は罪です。」 「十一、レッツエンジョイ人狼ゲーム!」
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