序章―絶望の始まり

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何人かは見たことがある。高校生作家の呉石、つい先日なんとか問題というのを解いた天才数学者、常数。他にもちらほらと有名な高校生達が座っていた。 「学級委員長だ。現文、お前から自己紹介しろ。」 焔院、新垣、サン、亘理は開いている席に座った。残りの一つだけ余ったのでとりあえず座ってみた。 「現文の呉石雷太(クレイシライタ)。えーっと、最弱の総帝とかIFOとか色々書いてまっす。」 立ったのは色々な意味で軽そうな男子。ジャージを着て、首に手を当てながらぺこぺこと頭を下げる様はどこか飄々としていた。 「身長は165、体重は内緒♥、好きな食べ物はラーメン、嫌いな食べ物は無し、」 次の人かと思いきや…… 「――ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら私のところに来なさい、以上。」 …………いい個性してやがる。
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