8314人が本棚に入れています
本棚に追加
/1179ページ
定まらない視線を背後に向ける。
やっぱり、集まって、きてる、な。
ドアノブに捕まり、のろのろと立ち上がる。
・・・ここで、終わり、かよ・・・。
「かあさ、んに、約束、したんだ・・・
生きる、って・・・。」
小鳥さんが何か叫んでいるが、聞こえない。
「あ、あ、あ、ああああぁっ!!!」
渾身の力を、右手に込めて。
ドアノブの横を、殴りつけ、
ドンっ!
身体の中に、骨の砕ける音を響かせながら、俺の手は、金属製のドアを、
貫通した。
ような気がしながら、僕は意識を失っていった・・・。
最初のコメントを投稿しよう!