希望と絶望。絶望と希望。

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姿がぶれたかと思うと、すでに家牛の目の前まで辿り着くミカオ。 眼前で姿を表し、至近距離から軽機関銃を撃ちまくる。一匹。 その家牛が倒れるのを待たず、また姿を消し、隣の家牛の前で姿を表し、そしてまた撃ちまくる。二匹。 そこへ仲間をも巻き込む雄叫び。 撃っている最中ではかわすこともできず、吹き飛ばされ、叩きつけられる。 さらに追撃の拳を転がってかわすも、右足を膝下から潰される。 「ああああああっ!!」 激痛に耐えながら、軽機関銃を撃ちまくる。 動けない所へ左右からの雄叫び。 中央でぶつかりあったそれは、ミカオを押しつぶし、軽機関銃を粉々に砕く。 雄叫びが止み、力なく崩れるミカオ。 「・・・私もすぐ行くよ。あの世で元旦那と喧嘩すんなよ。」 悲しそうに笑い、走り出す弦子に四方八方からの雄叫び。 吹き飛ばされ、地に倒れる間もなく、吹き飛ばされ、また吹き飛ばされ、吹き飛ばされ、ずたぼろになり、血みどろになり、倒れる。 それを、呆然と見続けていた小鳥が呟く。 「・・・終わり、だね。 でも。 もう一度あなたに会えてよかった。 愛してる。」 動けないゆうすけを抱きしめ、口づけをし、立ち上がる。 「バァカ、まだ終わってねえよっ!!」 死んだと思っていた弦子が横を通り抜け、走る。 そこに倒れていたはずの場所には土塊のみが転がっている。 雄叫びに向け、真っ直ぐに走り、アサルトライフルを乱射し、倒す。三匹。 相打ちとなり、吹き飛ぶ弦子。 その身体は空中で土塊と姿を変え、そこからまた飛び出す弦子。 家牛の顎下に潜り込み、下からの乱射。四匹。 また仲間をも巻き込む雄叫びに今度こそくらい、連鎖的に残りの家牛から放たれた雄叫びをくらい、固いコンクリートの屋上へと落ちる。 「・・・よくがんばったかなぁ? みんなよくがんばったよね・・・ ・・・先に逝くね。」 正面から放たれた雄叫びを叫びで相殺し、撃ち込む。五匹。 さらにその後ろから放たれた雄叫びを叫びで相殺。その左右からも雄叫びに挟まれ、力負けし、またゆうすけの元へと吹き飛ばされる。 全身から血を吹き出させながらも、震える足で立ち上がる。 「・・・まだ、まだよ。」
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