プロローグ

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「さぁな 俺は“異例”だ」 だけど、求めていた答えは得られなかった。 「俺はハーディネス家に恩がある だから使い魔になってもいい」 そう言われても、何者か分からない奴を使い魔にするなんて、どうしていいか戸惑う。 俺の戸惑いを感じてか、また口を開いた男。 「俺は昔、ハーディネス家に拾われた 名前はルキア 元、人間だ」 ────驚愕。 (元人間!?) そんな存在、聞いた事もない。 訓練所の中は一気に騒がしくなった。 先生ですら驚きの表情。 俺の知識不足じゃないらしい。 名前を名乗ったからか、契約終了を示すように淡く黄緑色に光った魔法陣。 ……この、何者か分からない、元人間の男──ルキアが、俺の使い魔? 戸惑いしかない。
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