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「……だけど、サラが養子にとった奴の子孫だ
いいだろう?
ハイド」
ハイドと呼ばれたコウモリは、暫くルキアの前で飛んでいたけど、肩へと留まった。
コウモリなのに、逆さまになっていない。
ルキアはそのコウモリの頭を撫でている。
──とびっきりの笑顔で。
その顔に見惚れている女はかなり多い。
「……そのコウモリはルキアの使役獣か?」
使役している者がいる者が使い魔になるなんて、聞いた事もないけど。
「ハイドは俺が人間だった時の使い魔だ
こうして、俺が死んだ後も側にいるけど
それに、俺をこんな存在にしたのはハイドだからな
俺はあのまま死んでもよかったのに」
「人間の時の使い魔!?」
何故死後も一緒にいるんだ?
それに、死後の人間を別の者として蘇らせたって事か?
そんな事ができるなんて、このコウモリはただの使役獣じゃないのは分かるが。
それと……
ルキアはこんな若さで死んだって事か?
病的には見えないけど……
何で死んだんだろう?
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