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「つまり、彼女が他で遊んでいても見逃せるのか、って訊いてきたんだよ」
「えっ!?」
信じられなかった。
慶がいっくんにそんなことを言うなんて。
それよりわたしはいっくん以外の人と……なんてあり得ないのに。
どうして慶はそんなことを言ったの?
そしてさらに信じられない言葉がいっくんの口から飛び出してくる。
「その遊んでいる奴が自分だとも言っていた。何度も泊まりに来ているって。何度も……手を出したって」
「ち、違う!」
何度も泊まりには行っているけれど、手を出されたことは一度もない!
……あっでも……いっくんにフラれた日に、成り行きでキスしちゃったんだ。
けれど慶がいっくんに話す前には、そういうことはしたことがないから、慶の言いたいことが全くわからなかった。
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