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ありがとう…大丈夫だよ。と笑うとレンは、寝ぼけてる私の手をしっかりと握り、家へ入った。
ただいまぁ~と誰も居ない部屋に向かって大声で言い、靴を脱ぐ。
リビングに入ると仄かにコーヒーの香りがした。
朝、コーヒーを飲んだの?
と、レンに聞くと俺も結愛と同じコーヒー好きだからな。
でも、赤ちゃんにはあまり良くないんだろ?とレンが、淋しげに言う。
そうみたいだね。と私が言うと、じゃ、赤ちゃんが無事に産まれるように願掛けしようか?とレンが思い立ったように言う。
願掛けかぁ~…。
いいかもね♪と私は笑いながらも、レンの気遣いに罪悪感を感じていた。
レン…?コーヒー飲まなくていいの?と私が聞くと、結愛だって我慢するんだろう?
だったら、俺も我慢する。
レンはキッパリと言った。
ありがとう…。私は感謝の気持ちで一杯だった。
じゃ、今日からはココアにしよっか?と言うとレンが、食物繊維が豊富だからお互いに身体にもいいしな♪と笑った。
じゃ、今ココアいれるね♪とキッチンへ向かうと、レンがソファに座って、火傷するなよ?とまた、からかう。
大丈夫だよーだ♪とあっかんべーをした。
無事火傷せずにココアをいれ、レンにくっついてソファに座る。
肩に頭を乗せる。
レンは肩を抱き、何か不安な事や、身体がおかしいと思ったら、すぐ俺に言うんだよ?
結愛はすぐ悪いからとか、心配かけないようにとか考えるから…俺も心配なんだよ?
と囁いた。
私は、レンは何でも知ってるね…。
ありがとう…大丈夫だよ、ぜーんぶ話すから♪と笑うと、レンは、よしよしと頭を撫でてくれた。
じゃ、改めて乾杯しよっ♪と私がマグカップを持つと、レンもお揃いのマグカップを持ち、私達は乾杯した。
結愛は猫舌だから、少し冷めてから飲みなよと言われ、私は、はぁい♪と言い、
フーフーと何度も吹いて、恐る恐る一口飲んだ。
あちっ!
ほら、言っただろ?
とレンは、笑う。
レンは、平気なの?と聞くとレンは、俺?と言いマグカップの中を見せてくれた。
空だった…。
嘘~!?何であんなに熱いの飲めるの!?
と私が言うと、笑いながら俺は犬舌だから♪とまた、からかった。
早く飲みたぁい♪と言い、必死にフーフーと吹き、スプーンでゆっくり飲み始めた。
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