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伏せた振りをして横目で見てたら、レンは気付き、こらっ♪見てるの分かってるんだぞぉ~!と笑いながら私を見た。
見てないも~ん♪
そう言いながらまたテーブルに伏せた…
ねぇ…見ていいでしょう?
寝ちゃうよ~…。
と私が言うと、レンは、さぁ♪出来たぞぉ~♪とニカッと笑う。
早いねぇ~♪と覗き込むと、美味しそうな匂い…。
ねぇ、早く食べようよ~♪と私は待ちきれず、スプーンを持つ。
レンは笑いながら、折角なんだから乾杯するぞ♪と、ノンアルコールのシャンパンを持ってきた。
シャンパンだ♪と私が喜ぶと、結愛と俺と赤ちゃんのお祝いだ♪とレンはまたニカッと笑いながら、栓を開ける。
泡がシュワ~ッと溢れ出て、私とレンは慌ててタオル!!タオル!!布巾!!布巾!!とパタパタしてやっと拭き終えた…。
二人で顔を見合せ、プッと吹き出し合いながら、キッチンへ向かいタオルや布巾を洗った。
もう一度やり直しだね♪と言うと、レンがあれしか無かったんだ。此れから買いに行ってくるよ。と言う。
でも、寒いからいいよ?と私は淋しくなりそう言うと、レンが、じゃあ特別俺のスペシャルコーヒーを煎れるか♪
と私の不安げな顔を見ておどける。
私はレンの気持ちが嬉しかった。
レンは分かってくれたんだね…。
そう思うと、心がほんのり温かくなって、レンに抱き付いた。
どうしたんだ?と目を丸くするレンに、ありがとう…愛してる…
そう言うとレンは、俺は結愛以上にお前を愛してるよ…と言ってくれた。
私も負けじと私なんか、私なんか、こぉ~んなに愛してるもん♪
と両手を広げる。
レンはまたニカッと笑い、俺なんか、俺なんか、こぉ~~~んなに愛してるぞ♪
とキッチンを走り回った。
ずるぅい…それ反則~!と私は拗ねた。
ハハハと笑いながら、では、お客様。
そちらの席へどうぞ。
とソファまでエスコートしてくれた。
私はソファに座り、やっぱりレンって優しいなぁ~と、うっとりと見てると、ま~た見てるなぁ?と照れる♪
クスッと笑い、いいじゃない♪私はお客様よ?
と気取って見せるとレンは、申し訳ございません♪と言い格好つけながら、手際よくコーヒーを煎れる。
良い香りが部屋中に広まった。
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