22人が本棚に入れています
本棚に追加
もっと可愛く言って~♪
と、言った時ふと看護士さんの言葉を思い出した。
あれ…確か自分の声をお腹に当てて話せる物が有るって聞いた事ある…。
レンは、明日見に行こう♪と言って、またお腹に耳を当てる。
この生きてるという証の心臓音を結愛にも聴かせてやりたい♪
早く明日にならないかなぁ~♪
私はウキウキしていた。
今日は早く寝て、明日は早起きする♪
でねっ♪お弁当作るから、お店開いたらすぐ買って、公園で赤ちゃんの声を聴きながら三人でお弁当食べるの♪
いいと思わない!?とピョンピョン跳び跳ねた♪
おいおい!!落ち着け!!と抱き締める。
あ、ごめんなさい…赤ちゃん、ビックリしちゃうよね…。
私はペロッと舌を出した。
レンはそんな私を見て微笑み髪を撫でる。
あっ!もう10時だよ、レン!!
寝よう♪
私はそう言ってレンを寝室へと手を繋ぎ引っ張る。
うわっ!とレンは突然引っ張られた勢いで、転倒してしまった。
あ、大丈夫!?ごめん、どこか打った!?
私は、レンの顔を心配そうに覗きこむ。
お尻がいたいよ~…。とレンは撫でている。
ごめんねぇ…。
私もレンのお尻を撫でながら俯くと、突然立ち上がり、結愛が撫でてくれたから直った♪とニカッと笑った。
本当?でも、良かった…。
他に痛いとこ無い?
不安気に聞く私に、無いよ♪と微笑む。
じゃ寝よっ♪と今度はゆっくり歩く。
ベッドに入り、レンは明日は病院行く日だなと言った。
あ…忘れてた…と言うと、ママ、しっかりしろよ♪とおでこを突っついた。
痛いなぁ…病院かぁ~…元気かなぁ…。
少し不安になり、レンを見る。
大丈夫だよ…。俺達の子供だ。元気に決まってる♪とまたニカッと笑った。
そうだよね…。
レンに励まされ、私は頷いた。
よぉし!頑張るぞぉ!!
ガッツポーズをすると、また笑われた。
お休みなさい…と、レンの腕枕で目を閉じる。
れんの腕の温かさにすぐ深い眠りについた。
鳥の囀ずりに目を覚ますと、レンは居なかった。
今、何時だろう…。
時計を見ると、まだ5時だった。
素早く着替えを済ませ、階段を降りてキッチンへと向かった。
レン…。
お早う♪と朝のキスをすると、レンもお早うと抱き締める。
最初のコメントを投稿しよう!