第1章

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小鳥の囀ずりに瞳が覚めた。 いつの間にか眠っていたのね… 横を見ると貴方の幸せそうな寝顔… なんだか可愛らしくて頬にキスをした。 貴方は頭をポリポリ掻いて寝返りを打つ。 子供みたい… さて、朝食の準備をしますか♪ 階段をゆっくり降り、キッチンへ… 昨日は鮭だったから、今朝はハムエッグにしようかな♪ お腹の子に話し掛けながら準備をしてると、 おはよう~ふぁ~とレンが大きなあくびをしながら階段を降りてきた。 おはよ♪と言うとレンは簡単なのでいいからね?と心配そう… 大丈夫だよ~♪と私が言うとレンは、 弁当はいらないよ。 会社の近くに安い定食屋があるから… そう言いながらキスをした… 愛妻弁当要らないの?と聞くと、 お前の夕飯が食べられれば、十分だよ♪ と、レンは微笑む。 私は、優しいね…と肩に頭を乗せた。 貴方はずっと頭を撫でてくれていた。 あっ!! えっ!? 突然叫ぶから驚くとフライパンから煙が… あ~…やっちゃった…ごめんね… いいよ、いいよ、 お茶漬け食べるからと彼は笑って言った。 じゃあ私と赤ちゃんもお茶漬け食べようねえ♪と言ったらレンが、 赤ちゃんがお茶漬けすすってるの想像してみなと言うからしてみた… プッと吹き出してしまった… レンは笑ってお前は子供か? こんなにこぼして~ ごめんなちゃい… 上目遣いでパパを見てまた吹き出してしまった。 あ、遅刻する! レンがガタンと音を立て立ち上がる。 私も時計を見て、大変! 鞄持った?ハンカチは?と慌てると、 大丈夫だから座ってろと苦笑いをした。 はあい…と素直に座ってると、 レンがバタバタと行ってきます!! と玄関へ向かった。 行ってらっしゃい!!とお腹を撫でながら私も叫んだ。 まだ2ヶ月目かぁ… 早く逢いたいな…と呟いた …
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