第1章

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私は産婦人科へ向かっていた。 ゃっと3ヶ月に入った♪ 早く逢いたいよ~とお腹を撫でる。 病院に着くと、不安になった… 元気かな… ちゃんと育ってるかな… つわりはそれ程でもないから、親孝行な子かな♪なんて… 私の方が親バカだったりして… ふふっ♪ あ、名前呼ばれた! 一人でブツブツ言って笑ってたら、 変な人にみられちゃうよね。 診察室に入りエコーで見てる先生の顔を見てた。 不安だったから… お母さん、ここが足ですね。 見えますか? えっ?あ、はい! ちっちゃい… あの…順調ですか? 息してますか…? 先生は笑顔で順調ですよ。 性別はまだ分かりませんが… そうですか…良かった… あの…もう1ついいですか? 一人ですよね?双子ではないですよね? 先生は一人ですよ、安心して下さい。 お母さんが不安になると赤ちゃんに伝わりますからね。 はい…私もいつも笑顔でいるように 心掛けます。 先生は笑顔で頷いた。 診察を終え会計を済ませ病院を出た。 予定日は7月半ばかぁ… ぼうっとして歩いてたら、 誰かにぶつかってしまった。 ごめんなさい! 咄嗟に謝り顔を見ると、 何処かで見た顔… あれっ!? 結愛ちゃん?と声をかけられ キョトンとしてると、あたしだよ、愛!! えっ!!愛ちゃん!?綺麗になったから分からなかったよ~!と言うと、 結愛ちゃんは早く結婚したんだよねぇ…子供は居るの? へへぇ♪お腹ん中に居るよ♪と私は笑うと、 嘘っ!?何ヵ月!?と彼女は目を丸くする。 私は3ヶ月に入ったとこ♪と笑うと、 そうなんだぁ~おめでとう♪ まだどっちだか分かんないね… どっちが欲しいの? ん~女の子を守れるように最初は男の子がいいかな♪と私は答えた。 いいなぁ~ねぇ誰か紹介してよ~… イケメンでお金持ってる人!! そんな事言ってるから彼氏出来ないんだよ~…と彼女に言うと、 だってぇ…好みがあるじゃない? 結愛は何が決め手になったの? 私は包容力と本当の優しさを持ってる所かな… 本当の優しさねぇ…と彼女は悩む。 大丈夫だよ♪愛ちゃんにもちゃんと赤い糸でがんじがらめに繋がっている人が居るから☆ 何よ、そのがんじがらめにってぇ~♪ あ、ごめん、あたしダンススクールに通ってるのよ! 行かなきゃ!! 元気な赤ちゃん産んでね!!じゃ!! カッカッカッとヒールを履いた彼女は、 颯爽と走って行った 。
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