第1章

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また泣いて… ハンカチで涙を拭いてくれた。 すみません…不安でたまらなくて… そうよね…初めての赤ちゃんだもの。 でも大丈夫。 赤ちゃんは頑張ってる。 だから貴女も頑張らなくちゃ… ねっ♪ とウインクした。 …はい。 そうだよね… 赤ちゃんも頑張っている。 私も頑張らなくちゃ! ありがとうございます!! 頑張ります♪ 笑顔で答えると、 そうそう良い顔をしてる! 貴女が不安になると赤ちゃんも不安になるのよ。 いつも笑顔でね♪ はい! トントン… レンだった。 おはようございます。とレンは挨拶した。 あ、お父さんね。 おはようございます。 落ち着いてるから大丈夫ですよ。 そうですか…良かった… レンは私の顔を見て微笑んだ。 今、先生に聞いてきたよ、 1週間位で退院出来るって。 本当? 家に帰れるんだね… 赤ちゃんも元気なんだね… 良かった…本当に良かった… また涙が溢れてきた… 本当にお前は泣き虫だな! レンは優しく手で拭ってくれた。 えへへ…泣きながら笑った。 レンは椅子に腰掛け手を握ってどっちが欲しい? と聞いてきた。 ん~最初は男の子かな~って思ってたけど、今はどっちでもいい… 元気な赤ちゃんなら… そうだよな。 お前も元気で、赤ちゃんも元気に産まれてくれれば… うん! レンは握っていた手に力を入れて 家族三人頑張ろう! "おぉ~!!"と笑顔で手をあげた。 何か欲しい物あるか? そうだなぁ~プリンが食べたい♪ あ、でも食べていいのかな? ははっ♪ちゃんと聞いて買うから心配するな♪ へへっ♪楽しみだなっ♪ プリン♪プリン♪♪ お前が子供みたいだな♪ じゃ、行って来る。 行ってらっしゃ~い♪ 手をブンブン振る。 パタン… 行っちゃった… どんな子かなぁ… 男の子だったら、優しくてイケメン… ん?あ、駄目駄目!愛ちゃんみたいになっちゃう… 私達、絶対親バカになるな…♪ ふふっ♪ プリンまだかなぁ♪ ねぇ、早く食べたいよねぇ♪ お腹を撫でながら幸せに浸っていた …
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