第2章

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2-2のクラス委員長、神崎は社交性の高い転校生を観察する。 眼鏡の奥で見つめる瞳には闇が灯り、笑みを浮かべている表情は分かる者には悪魔のように映る。 転校生は楽しげにクラスメイトに話しかけるが誰も相手にしない。 俯きがちにお弁当を食べて、そして元気を取り戻す。 子供のような姿に神崎は楽しげに見つめる。 よし、この手で行こう。 クラスメイトにメールを送り、今日一日、様子を見るように告げる。 転校生は昼休みに外を示しながら言う。 「あそぼーよ。鬼ごっことかさ」 誰もその誘いには乗らず、うっとおしそうにして相手にはしない。 「ねー」 今にも泣きそうな表情になるがそれらを無視している。 あぁ。明日が楽しみだなぁ。 独りしょぼくれた感じで下校する背中を追いかけて声をかける。 「栢野君」 「あ!神崎委員長」 「明日、七時半に学校に来てくれ。話があるんだ」 瞳を輝かせて話に頷き、満面の笑顔で声が弾む。 「わかった!」 小学生のように頷くとはしゃいで、そしてじゃあ、自分はこっちだからと、ビル群が並ぶ場所へと走っていく。 「えへへ!明日が楽しみ!またね!」 手を振って、その姿に降り返すと、明日は七時に来るようクラスメイトに連絡を行う。
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