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「すごく面白いと聞いておる」
やはり問題児か。
「そこでなんじゃが君をわが校の特待生にしたいと思うんじゃ」
「え?」
ふざける気満々までいたところに、驚きの事を言われ思わず俺は聞き返してしまった。
「何を驚いてるんじゃ?」
「いや、驚きますよ。俺は属性なしなんだぞ。それを特待生って」
「なんじゃ、ゼロくんから聞いてないのか。君は魔法を使わず、しかもほとんど知らない条件でゼロに一撃与えたんじゃ。特待生にするには十分すぎる」
「そんなあ、俺なんかが」
「そんな謙虚にならんでよい。それで、いやがる本当理由はなんじゃ?」
「そりゃあ、偉そうな貴族に絡まれるのがめんどい」
「おもしろいのう。じゃが、特待生としてくれたほうがワシが助かるんじゃ。編入も特待生なら簡単に入れられるからのう」
「なるほど。じゃあ、特待生でいいです」
「それは助かるわい、じゃあさっそくじゃが、奥の部屋で制服に着替えてくれんかのう」
校長先生はそう言い紙袋を渡した。
「ありがとうございます」
俺はそう言い、奥の部屋で着替えを済ませた。
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