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光が収まっていき、目を開けるとそこは校庭ではなかった。
富士山の樹海を思い浮かせるほどの森の中だった。
しかも、手を握っていたはずの武の姿も無かった。
「何が起こったんだ?・・・・・・・てか、ここはどこだ?」
俺は今起こったことが理解できず、少し混乱してしまっている。
でも、それは仕方が無い。
気づいたら知らない場所にいるだけでも混乱すると言うのに、森のあちらこちらから聞いたことの無い生き物の声が聞こえてくるだ。
混乱もするだろう。
「そうだ!携帯電話があるじゃん。これで現在位置なり、連絡を取れば」
俺はポケットから携帯電話を取り出し、開くと。
「ですよねえ・・・・・ついてねえ・・・・・」
携帯電話は圏外だった。
だが、それも仕方が無い。
ここは森の中だ。
十分に予想ができる範囲である。
「しかたがねえ、少し歩くか・・・・・・・・・」
動かないほうが安全というかもしれないが、今回は完全にイレギュラーである。
現在の持ち物は教科書、飲みかけのお茶、携帯、充電器しかない。
ここで待っていて助けに来る保証はない。
なら、せめて水の確保するため、川を探したほうがいい。
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