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まあ、今なら、多少は大人の事情も分かるんです。
父親は弁護士でしたし、この学校に随分気前良く、寄付をしていたみたいですし。
いつも私は学校で問題ばかり起こしていましたしね。
誰にも信じて貰えなかった私は、自殺しようと思いました。でも死に切れなかった。
そのうち、何故自分が死ななければならないのか分からなくなりました。
父親を殺すことも考えましたが、あのオトコが安易にこの世から消える事も許せなかった。
なので、私は無関係の第三者を殺す事にしました。
私が殺人犯として逮捕されてしまえば、塀の中では、少なくとも2度と地獄を味合わなくてすみますし、
たとえ、殺人でも少年犯罪には、いつだって更生のチャンスがありますから。
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