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「ん……」
顔に差す光に気づき意識を取り戻した。
まだ少し頭がボーッとしているが体に異常はなさそうだ。
「それよりも、ここどこだ?」
そう360度、見渡す限りの木、木、木、木いわゆる森というやつである。
しかも、今までな見たことないほど一本一本が巨大であり力強い。まさに大自然である。
「いやいや、どこだよ? 道場の地下から光に包まれて気づいたら森。うん、ありえん」
混乱するものの自分の持ち物を確認する。
まずは、着ているものは上はグレーのTシャツに黒のパーカー、下はカーキのポケットが4つのチノパン、そして。
「……裸足」
これは問題だ。
道場にいたから当然靴は脱いでる。しかも裸足、大自然で裸足。
これはいただけない。
「どうするか、他の持ち物は携帯、財布、飴二つ、そんでじぃちゃんの刀か」
まさかとは思ったが残念ながら携帯のアンテナは反応なし、これから役に立つかわからない財布に、チュッパ○ャップス二個。
そして、大自然に囲まれながらもある程度落ち着きを保っていられるのは祖父との修行と今、右手に重さという存在感を出している祖父の刀、昇龍景光だ。
いざというときの武器があると言うのはありがたい。
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