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「ふふ。その話はまた今度ね」
そう女は妖艶に笑うと森奥深くに消えていった。
彼女は一体何者だろうか???そう疑問になりつつも、薬草を取り終えて帰宅した。
次の日のことである。
畑の手伝いをしているとこんなうわさを耳にした。
「昨日から、外国の女が来ているらしいぜ」
「ああ、なんか村が滅びるから移動しろという…怪しいやつ??」
「そうそう。自警団のやつらに目つけられていたがな」
外国の女??
ユウキが思い描いたのが遺跡にいた女性だった。それが気になって、お昼頃に彼女がいたという場所に来てみた。
そこは村唯一の憩いの場所であり、中心には小さな噴水がある。
まれに旅の道化師たちがショーを行い、商人が露店を出し、人気も多く賑やかである。
今日も旅商人が露店を出し、子供たちが道化師に群がり、賑わいがある中、白いローブを身にまとう女性が必至で何かを訴えていた。
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