ハーレム高校生と愉快な仲間たち④

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 信じて欲しいとはなんなのだろうか。よくわからない。僕は彼女を信じていなかったのか? 「味方だって言ってくれたのに、あたしの存在がそんなに足を引っ張ってた!? それなら言えばいいでしょ! お前なんか要らない、用済みだって!」 「……菜月は足を引っ張ってない、むしろ手を引いてくれた方だ。ごめん、本当にごめんな」  相槌を繰り返して、自分の非を認め、ただ彼女の話に耳を傾ける。余計なことをいうのはやめておいた。  僕としては『菜月に遊園地を楽しんで欲しかった』だけであった。僕なんかの協力ばかりに時間を浪費するのではなくて、自分の為に使って欲しかっただけである。  ……それを吐き出すことはしなかったけれど。    しばらくの間、ずっと僕は怒られていた。何に対して怒られているのかどうでもよくなった頃合い、気持ちが落ち着いたのか菜月は黙った。足元の芳香剤をそこで拾う。  ここで僕もようやく重い口を開いた。 「あのベンチに座って、一緒にホットドッグでも食べない?」  妙に小腹が空いてきてしまった。
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