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せっかく気を利かせてくれたが、変更が出たから
修正しなければならない。
「コピーは?」
「いつもの所です。開けていいですよ」
「ん」
必要な事をきいて、社食を後にした。
榊原のパソコンからデータを転送し、変更部分を
入力していく。
さっきから腹が食料の供給を催促しているけれど、
榊原が来るまでは、こんな事は良くある事だったから
無視が一番の対処法だと知っている。
そのまま作業を少し進めたところで、ゆっくりと
ドアが開いた。
気にも留めずに、キーボードを叩き続けていると
「戻りました、S商店変更ですか?」
入って来たのは、榊原だ。
何でここにいる?
皿にはまだ、食事が残っていたはずなのに。
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