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「ソッチの方も、上手くいってるんやったら
良かったやん。おまえの仏頂面は欲求不満の
せいやと、俺は常々思っとったからな。
しっかり癒してもらったらええよ」
何の観察してるんだ。
しかも親しき仲とはいえ、微妙な話題をあっさりと…
確かにずっと、自己処理だったけど。
「ほんなら行くわ。昼休みにでも
彼女、紹介してな」
握りつぶしたジュースの紙パックをゴミ箱に
投げ入れて、榎田は出て行った。
「何しに来たんだあいつ?」
結局、仕事の事など一言も話さなかった。
苦情を言いに来たんじゃ無かったのか?
すっきりしない気持ちのまま、飲みかけの
コーヒーを飲み干して、休憩スペースを後にした。
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