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「それで、何があったんだ?」
目の前に正座する彼女に向かって、不機嫌に
問いただす。
榎田に催促されて、昼休みに社食で多恵に会わせ、
先にオフィスに戻り、彼女の帰りを待っていた。
用事を言いつけて先に行けば、彼女の事だ。
きっと追いかけて来ると思ったから。
それなのに、なかなか戻らない彼女に
イライラしていた俺。
やっと戻ったと思ったら、様子がおかしいし。
問いただしても、何もないと言い張る。
俺の目が誤魔化せると思ってるのか?
後で詳しくきくことにして、仕事を再開しようと
したら、今度は河村が出てきて、馴れ馴れしく
多恵に触りやがった。
彼女も身体を強張らせ、耐えていたが限界のようで。
何より俺が限界だった。
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