9.sweet night

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「別にバレたっていいだろう、俺達は 疚しい事なんかしてないぞ」 何の心配をしてるんだ。 この件は任せておくように言って、もう一つの 件を追求だ。 思い出すだけでも腹が立つ。 多恵を抱く腕に、力を込めた。 「おまえにはもう一つ、お仕置きがあるぞ」 「他になにか?」 もう忘れたって言うのか? 「河村に気安く触られただろうが」 「だって、あれは不可抗力ですよ」 「あいつはおまえを狙ってるんだぞ、もっと 警戒心を持て」 多恵のせいじゃないのはわかっているのに、 どうにも怒りが収まらない。
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