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「別にバレたっていいだろう、俺達は
疚しい事なんかしてないぞ」
何の心配をしてるんだ。
この件は任せておくように言って、もう一つの
件を追求だ。
思い出すだけでも腹が立つ。
多恵を抱く腕に、力を込めた。
「おまえにはもう一つ、お仕置きがあるぞ」
「他になにか?」
もう忘れたって言うのか?
「河村に気安く触られただろうが」
「だって、あれは不可抗力ですよ」
「あいつはおまえを狙ってるんだぞ、もっと
警戒心を持て」
多恵のせいじゃないのはわかっているのに、
どうにも怒りが収まらない。
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