9.sweet night

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「他の男に触らせるな」 頬に手を滑らせて、言い聞かせる。 この滑らかな頬も、しなやかな手足も、柔らかな その膨らみも、全部俺のものなんだから。 「自分から触らせるわけ、無いでしょう」 凄く嫌だったと抱き付いてきた。 たったそれだけで気分が上昇する。 顎に手を掛けて、顔を上に向かせると、何を 期待したのか、目を閉じて唇を差し出した。 その可愛らしい仕草に、鼓動が跳ねる。 有り難く堪能したいが、お仕置きだからな。 多恵の意のままになるわけにはいかない。 鼻がくっつくほど顔を近づけて… 「という事で、風呂に行くぞ」 「へ?」 パッチリと目を開け、間抜けな声を出す多恵を 抱えて、風呂場に連れて行った。
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