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「「「乾杯」」」
榎田に連れられて行った、待ち合わせの居酒屋で
旧友と、久しぶりの再会。
榎田と俺がスーツ姿なのに、松崎は私服。
それだけで俺達がもう、そっちの世界には
いないんだって実感させられた。
「守谷が来るなんて、びっくりしたぞ。
何回誘っても来なかったのに」
背中を叩いて、松崎がはしゃぐ。
「止めろ、それ地味に痛い。
ワザとスナップ利かせるな。
おまえは現役のアスリートなんだぞ」
「バレた?でも今触った感じ、おまえも衰えて
無いと思うぞ?」
「こいつはこの前まで、ジム通い
ばっかりしとったからな」
榎田が無用な情報を暴露する。
案の定、松崎が飛びついた。
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