10.jealousy

13/25
前へ
/552ページ
次へ
「あー、すっかり忘れてた!」 「何を?」 「秀一君、日曜日に実家に行ってきますね」 風呂を済ませ、ソファで読みかけの 電子書籍を読んでいると、隣で携帯を弄っていた 多恵が言う。 「呼び出し?何かあるのか?」 半分上の空で、タブレットのページを捲りながら 聞き返した。 「そうなんです、お見合いなんですよ」 その言葉に一瞬耳を疑い、タブレット上を滑っていた 手が止まる。 多恵は今、なんて言った? 聞き違いじゃないよな。
/552ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11568人が本棚に入れています
本棚に追加