17.Promise

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長い長いキスの後、俺の胸に寄り掛かった 多恵が、薬指を光にかざしてため息を吐いた。 「綺麗…こんなのいつの間に?」 「出張中」 「出張中!?」 「痛っ!」 仰天の面持ちで、俺を振り仰いだ彼女の頭が 胸を打ち付ける。 「あたたた、ごめんなさい。 出張中にこんな買い物したんですか!?」 自分も痛かったようなのに、頭がぶつかった 場所を、撫でてくれる。 が、指輪の事に気を取られているからか、その手つきが なんだかヤバい動きなんだが… まあそれは置いておいて、彼女の質問に答えよう。 「あっちの営業部の同期と、お互いの彼女の 話になったんだ。2人とも結婚を考えていて」 これは正直に言っていいものだろうか? 聞いても怒らないよな?
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