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全ての準備を整え、最終対決に必要な
カードを取りに、販促に戻る。
オフィスの前まで来ると、心配そうな課長が俺を
待ち構えていた。
「守谷君、今、総務部長から電話が。
榊原さんと婚約って、本当なのか?」
最初の掲示を見ていない課長は、いきなり
俺の婚約を聞かされ、慌てている。
「そうです、少々問題発生で、報告が
後になってすみません」
部屋に入りながら、答える。
「君等が仲が良いのは知っていたが、
結婚話まで進んでいるとは……」
「本決まりになってから、言うつもりでした。
話は替わりますが、この後、専務と話がありますので
しばらく抜けます」
「ああ、構わない」
課長はあっさり了承した。
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