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「またか……まあ、彼女については仕方ないな。
それで、次はいっその事、新人を使ってみるのは
どうだろう」
課長にさっきの報告をすると
溜息を吐き、そう切り出した。
「大丈夫ですか?またすぐに交代は困ります」
「それは君次第だろ。今年の子は優秀らしいぞ。
今総務で研修中だが、評判良いと聞いてる」
「任せます、俺は仕事してくれれば何でもいい」
課長の提案を適当にあしらい、デスクに戻って山積みの
仕事に取り掛かった。
専属がいなくなったので、補佐リーダーの青山に
仕事を振り分けるよう頼む。
話しかけたらあからさまに固まって、振り返ったその顔は
やや引き攣っている。
いい加減慣れろよ。
何年一緒の部署で働いてんだ。
呆れながらもあれこれ指示を出し、丁度昼になったので、
飯に行くことにした。
久々に社食にするか、時間無いしな。
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