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体だけでもいいからと彼に言っていたのを聞いていた春は、それをも断る会長はきっと自分と同じ異性にしか興味がないものと思っていたのだ
「確かに...俺は告白されても全て断ってきた。だけど女にしか興味がないわけじゃない」
春の耳元に近づき、低音ボイスで脳を刺激されブルリと震える体
「っ!!や...めてくださっ...」
「俺はな、好きなやつとしか付き合いたくないし、抱きたくないんだよ」
誰だかわかるか?と囁かれながら耳を舐められ、上擦った声があがってしまう
「そ...んなの、しらな...」
必死に抵抗するも虚しく、体格的にも体力的にも上の会長から逃げる術はなかった
「じゃあ教えてやるよ。俺が好きなのは...抱きたいと思うのは...」
お前だけだ...
次の瞬間やってきたのは会長から香る香水の匂いと唇に触れる柔らかな感触
頭の中が真っ白になってはいたけどはっきりわかること
それは...会長にキスをされているということ
キスなんて初めてした春はどうしたらいいか分からず息を止めていた
だけどそれも限界で
「んっ...ふぅっ..」
口を少し開けてなんとか呼吸をしようとした
それを狙ってか再び唇を閉じないように口内に指を入れられ、さらに舌までもが入ってきた
「んぁ!?はふっ...ふぅっん...」
「ハァ...口で息をしようとするな。鼻でしろ」
「そ..んなっ...む、りぃ」
再び唇を塞がれ、執拗に舌を絡めとられ、頭がボーッとしてくる
暫く口内を弄ばれ、ちゅっというリップ音とともに2人の唇が離れる
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