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それから、僕と大地は変わらぬまま付き合いもうすぐ1年が経とうとしていた
相変わらず僕と大地はプラトニックな関係で、大地は僕の見てないところで誰かを抱いた
「知らないと思ってるのかな...」
誰を抱いたかなんて見ていればわかるよ
だって抱かれた子は次の日には大地にべったりだから
そして僕をみて嘲笑うんだ
それを見ていられなくて...
「うぇっ...かはっ...」
毎日のように嘔吐する
ある日
「桜、保健の先生が呼んでたぞ?」
「ありがと」
クラスメイトに突然言われて首を傾げる
なにか呼ばれるようなことしたっけ?
確かに結構な頻度で彼処にはお世話になっているから、先生は気にしているのかもしれない
そんな軽い気持ちで保健室に向かった
ガラガラ
「失礼します」
「桜君...ごめんなさいね?呼び出したりして」
先生は申し訳なさそうに僕に話しかける
「いえ...それで、僕になにか...」
そういうと、先生はとても真剣な眼になった
「あのね、最近桜君頻繁に保健室に来るようになったでしょ?とても具合が悪そうに...それでね、悪いとは思ったんだけど、桜君が寝てる間に血液を採取させてもらって検査をしてもらったの...」
「え...」
「それでさっき検査結果が着て...桜君に伝えないと..そう思ってここへ呼んだのよ」
血液...採取...検査...結果?
「まだはっきりとは決まったわけではないけど...桜君...
貴方は病気よ」
頭を鈍器で殴られたような衝撃が僕を襲った
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