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「好きなやつが出来たから別れてくれ」
いつか言われるだろうと思っていたその言葉
「わかりました...」
だから引き留めたりはしません
「今まで..ありがとうございました」
「.....」
なにも言わずに去る彼の後ろ姿を目に焼き付けた
それから、たまに目にはいる彼には、とても可愛い人が寄り添っていた
僕には見せたことがない笑顔を、その人には見せていた
「良かった...」
最後に貴方の幸せそうな顔が見られて
ピリリリリ
タイムオーバーを告げる電話が鳴る
「はい...」
『もう未練はないだろう?戻っておいで?』
「....はい」
顔を上げたときには、もう彼の姿は見えなかった
限られた時間の中で、貴方を好きになれて良かった...
どうか...笑っていてください
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