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「でもまさか、妹のラブシーンを見るはめになるとは――思ってもいなかったけどね」
自嘲気に僕も笑う。
あくまでお遊びだと印象付けるために。
「いいか、言っておく。たとえ君たちにでも、録画した物は見せないからな」
「おい!見損なうなよ」
冗談めかして釘を刺すと
ようやく祐介にもいつもの軽い笑顔が戻った。
「妹の名誉を守るためだ」
笑わせる――。
見るに堪えない
録画テープなんてとっくに
僕は狂ったように粉砕したろ――。
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