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目が回りそうだった。
何時間経っても楽にはならず、死にそうだったので（二時間以上は堪えたけど）所謂ナースコールを押した。
繋がると、どうされましたと聞かれるが、答える為に体を起こせたら、それは呼ばなくてもいいよ、ホントに。
ナースさん「どうされました？」
自分「あ…その、お腹g」
ナースさん「行きまーす」
行ってから、直接聞きます、の意。
どうせ僕はいつもそうですよ、呼ぶ時は瀬戸際だから声なんか大きく出せない。
やって来た夜勤のナースさんに、お腹が痛いですと言えば、痛み止めは駄目ですからねぇ、と言われる。
知ってますよ、手術後の痛みは人一倍だったんだから。
術後は痛み止め大量使用だったけど、途中からは６時間おきに使ってたし。
副作用で胃が荒れたり、肌がカサカサになったり、そんなことはとっくに知ってますさ。
でも痛いです、と言ったら、じゃあお腹をあっためましょう、と言われて。
ジェル状のものが、プラスチックに密閉された保冷剤がありますよね。
あれがホカホカしてる、ホット版。
それを、タオルでくるんでお腹にあてた。
それだけでも苦しかったけど、まあよくなると信じてまた耐えた。
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