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でも、しばらくしたら、口の中にやけに唾が沸いてきた。
飲んでもまた、だらだらと出てきた、まさに洪水級。
やばい、やばいと思った瞬間、うっ、となった。
胃から、お腹から、上に突き上げるような。
吐き気はあった、ずっと。
腹痛に付属して、ずっと。
でも、これはやばい。
そう思い、ナースコールを押すも、やっぱり声は出せず。
行きます、を聞いたあと、ひときわ大きいのが来た。
吐くものはない、時間的に、もう胃には何もない。
でも、感覚を短くしながら来るから、思わずディッシュを何枚か取り、飲み込めない唾液を、せり上がる感覚とともに受け止めた。
吐きそう、と言うと、ナースさんはすぐに受け皿を持ってきた。
どんな病院でもあるやつ。
でも、無理にでも体を起こしたからか、それ以上は吐かず、結局は胃液も吐かなかったけど、背中をさすってもらえてよかった。
そのあと、寝たら吐き気が来るといけないから、ベッドを起こした。
電動ベッドだから、ボタンひとつで頭側を起こし、座るようにして堪えることにした。
お腹のやつは、タオルを巻き直してまた当て、丸まるように膝を立てて、ベッドの上でボンヤリしていた。
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