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「ち!違うッスよ!!ただこっちが勝手な事を!!!」
「一緒に遊園地に行ってキスまでしたのに?」
「キスはしてないッスよ!!!!」
「待て下っ端…………てことはやっぱり……」
「あ…………」
自分が誤爆したことに気づいた桧谷さんはメンバーに捕まる前に僕の襟首を引っ付かんで
ダタダダタッ!!!!!!!
もの凄い速さで逃げ出した
「おい!!!捕まえろ!!!!」
『はい!!!』
なんという事だろうか
あれだけの数ものヤンキー集団から逃げおおせたではないか
「凄いね。桧谷さん」
「はあ!………………はあ!…………………………♯♯♯♯誰のせいでこうなったと思ってるッスか!!!!」
桧谷さんが僕の胸ぐらを掴む
「ちょ!ちょっと桧谷さん落ち着いて!!」
「♯♯♯うるさいッス!!これが落ち着いていられるッスか!!!」
そのまま、ぽかぽかと殴ってきた
だが、桧谷さんの攻撃はさっきまでヤンキー達に比べれば全然弱かった
元々戦闘向きじゃなかったんだ。桧谷さん
「ああもう!!絶対バレないように学校の生徒に会わないような遊園地探して彼にそこまで来る道中の交通プランまで練って足取りつかないようにしたッスのになんでなんスか!!!!」
そんな事言われても………
やっぱりあれ、僕の能力だったんだ
人の妄想を見れる能力
でも、そんな事言ったところで桧谷さんは信じるだろうか?
とりあえず、ここは
「実は、そこの場所にいて………さ」
「あのとき、お客さんはウチと彼以外いなかったような覚えなんスけど?」
あらー
「あ!さては君!!」
「そうか………そうだよ。こんなこと言うと頭おかしいんじゃないかって思うかもしれないけど………」
「プロのスパイッスか!!」
ズコーーーン!!!
「どうしたッスか!?急にヘッドスライディングなんかして!!!」
「いや、なんでもない」
「まあ、とにかくッス!こうなったら君にはここで永遠に暮らして貰うッス」
「ここって?」
「ウチの家ッス」
「ちょっと待って!!永遠にって冗談でしょ!?」
「ウチは本気ッスよ」
「え?それって僕と同棲願望が桧谷さんにはあって」
ポカン!!
そばにあったテレビのリモコンで頭を叩かれた
「笑えない冗談止めてほしいッス」
「痛いよ………じゃあなんで?」
「もし、またあのボスに尋問でもされようものなら全部洗いざらい吐きそうッスからね。え~と……」
「あ、湯葉壮介です」
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