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「ん……………ん……………んう~~~!!」
僕は湯葉壮介。私立御影高校に通う高校1年生だ
ただ今、僕は学校の入学式、始業式を終えた日の夜、寝ようとしている
のだが………
{おい、そこの青年。おい、待てと言ってるだろ}
…………何やら僕の夢の中に変なおじさんがやってきた
それと、待てなんて一言も言ってない
無視しようにも無視出来そうにない
これは…………うん。夢だな、なら起きれば
「は!!」
さっきまで虹色の光に覆われた空間から畳10畳分ほどのフローリング、その上に木製の机と椅子に本棚。まあ要は僕の部屋に戻った訳なんだけど
さて、夢だと分かれば
{だからほれ、青年}
「ぎゃああああああああああ!!!!!出たあああああああああ!!!!!」
{なんだ。見えてるじゃないか}
なんで…………どうして………
あ、分かった
「これも夢だ、だからもう1度寝直せば」
{現実だ。諦めろ}
「嘘だああああああああああああ!!!!!!」
{なんだ。そんなに我の存在を認めたくないか?}
「普通知らないおじさんが夜中に人の部屋に入ってきてようこそはないよ!!」
{あ~………安心しろ。我は怪しいものではない}
「言っていい?髪の毛も髭も伸ばしまくりなおじさんのどこを安心できるの?」
{あ~…………安心しろ。我は神様だ}
「へえ。神様って下半身裸なんだ~」
{そりゃあ、いつでもレ○プができるようにするためだ。だから、そう警戒するな}
「そうかそうか。…………はあ~~~~」
{待て待て待て。何をしている}
「警察に電話」
{そんな事をしてどうする}
「おじさんを捕まえてもらう」
{まあ待て。我のどこがおかしい}
「全部」
{人間誰しも性欲はあろう。それは神とて同じ、我はそれに忠実に従っているだけだと言うのにそれが分からんか}
「そうですね」
{だから待て。我はまたこんな所で捕まる訳にはいかん。神が人間の刑務所入りだなんぞ前代未聞だ}
「だろうね。と、言うより本当に神様なの?」
{ならお主に力を与えよう}
「力?」
{ふむ。他の人間の妄想を見れる能力なんかはどうだ}
「いらない。僕はおじさんみたいな変態趣味はないよ」
{とか言って、お主ムッツリであろう}
「違うよ」
{これでよし。ではこれにて失礼する}
「いらないって言ったよね?なのにもう能力渡したの。こんなにアッサリと」
{まあ、そもそもこれが目的であった訳であるし}
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