贈られた力

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{ん?なんだ。連絡はしないのか} 「それより、おじさんに話を聞く必要がありそうだ。それに警察に通報は後からでもできるしね」 {まだ許してないのか?} 「どこからどうみても変態なおじさんを許してたら危機管理能力が大変なことになっちゃうよ」 {だからこの格好には訳があってだな} 「エッチする為でしょ」 {それだけではない} 「え?」 {ほれ、この人間界には○まの○ーさんというのがあろう?あれに肖ってこの格好をすればたちまち女子高生にモテモテに} 「今すぐ○まの○ーさんに謝れ。そしてその格好で女子高生に会ったら犯罪だよ」 {どうして人間界は寛大ではないのだ} 「それを許してたら女性専用車両なんてできないよ」 {おかしい。何かがおかしい} 「おじさんの頭がおかしいんだよ」 {人間界に来る前も神の世界で女神に身を迫ったら死神と疫病神に取り押さえられ牢獄に10万年も閉じ込められるし} 「妥当だよ」 なんだろう。こうなると死神と疫病神が常識人、いや、常識神にみえてくる {なぜだ、神の世界に警察などない。そして、神は寛大でなければならん。ならなぜ取り押さえる必要がある。我はただ女神とあんなことこんなことしたいだけなのに} 「おじさんも神様なら言ってておかしいとは思わないの?」 {う~む} 「本当に分からないの?」 {諦めたらそこで終わりだ。そうだろう} 「その台詞をここで使わないで欲しいな」 {お主だってエッチはしたいだろ} 「ところでおじさん何歳?」 {照れんでもよいのに。我は10万30歳だが} 「閣下か」 {ゼウスなんぞは我よりもっと上だぞ} 「で、話を戻すとおじさんはなんで僕に能力を渡したの?」 {おお、実はな。我ら神にも階級というものがあってだな} 「僕は能力を渡した理由が聞きたいんだけど」 {まあ、そう急くな。そう急くと女も物に出来んぞ青年} 「おじさんが言っても説得力皆無なんだけど」 {で、下から下級神→中級神→上級神→絶対神とこのようになっており} 「聞いてる?」 {で、ここからが重要なんだが神は階級が上がれば上がるほどより世界を自由にできる範囲が増え、より下の階級の神を付き従える事ができる} 「へえ」 {で、神にはそれぞれ能力が渡される。その能力を人間に与え、その人間が能力をより多くの人の為になる。世の中に貢献する為に使えばその能力を渡した神がその報酬に見あったランクアップするという仕組みだ}
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