贈られた力

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「なるほどなるほど。で、おじさんとしてはここでなんとしてでも階級を上げたいと」 {そうそうそう} 「それで、女神様が逆らえない事をいいことにあんな命令こんな命令したいと」 {なんなら、お主が望む女子高生は絶対水着で登校という運命にすることもできるが?} 「いらないよ。でさ、おじさん」 {なんだ} 「どうやってこの能力で世のため人の為使うの?」 {……………} 「明らかに無理があるよね」 {………………} おじさんが僕の肩に手を置いて {そういうのは自分で考えてこそだぞ。青年} 「♯♯♯♯おかしいよ!!どう考えてもおかしいよ!!これって僕の力不足云々じゃなくておじさんが渡す力を間違えてるんじゃん!!!何が自分で考えてこそだよ!!完全な丸投げじゃん!!!」 {♯♯♯♯やかましい!!!神にはなあ、己が身につけていい能力はその神の性質により制限されるのだよ!!!} 「じゃあおじさん何の神様なの!!」 {妄想神だ!!!} かなり間が空いて 「…………妄想の、神?」 {なんだ。知らぬのか} 「さも有名かのように言ってるけど、絶対マイナーだと思うよ」 {我のお蔭でどれだけの漫画家や小説家が産み出されたか。分かっておらんな} 「うわあ、この人のお蔭で漫画が読めるなんて考えたくないなあ」 {本音が漏れとるぞ青年} 「わざわざ声にしてるんだよ」 {お主、その発言が誰かを傷つけてないかとか気にせんのか?} 「まさか、気にはするけどおじさんには必要ないと思っただけだよ」 {お主天罰が下るぞ} 「おじさん、天罰使えないでしょ」 {なぜ分かった!?は!さてはお前} 「おじさんの挙行から使えた方がおかしいのは分かるから」 {……………まあ、そうだな。んじゃ、頑張れ} 「待って。なんで手にエッチなDVDがあるの?」 {お主のベッドの下から} 「僕、分かんないなあ。何を言ってるのか分かんないなあ」 {今ここで再生は} 「駄目」 {イヤホンで聞こえないようにするから} 「………………なら良し」 {ふあ~~~!うむ、中々のいいものであった。しかし、お主、高校生の分際で20代の小麦肌の一見優しそうな小悪魔系のお姉さんがいいのか~} 「うう……………さあ、これでいいだろ。そろそろ帰ってくれないかな」 {おや、警察に連絡はしないのか?} 「そうしたいのは山々なんだけど、そんなことしたらおじさんの手にあるDVDを外に投げるでしょ」
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