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「何！？あの人が！！」
「テメエら全員攻撃止めろ！！おい！下っ端！！コイツらをどうにかしろ！！」
「は！はいッス！！」
僕と女の子は教室の掃除道具いれのロッカーの中に入れられた
何だろう？そう思って周りを確認すると掃除道具いれの扉に横方向で３本の穴が空いてる部分があったからそこから外を見ると
なんと窓の向こうに赤髪の短髪で背が高い男が歩いていた
誰だろう？とりあえず分かるのは同じクラスではない事だ。あんなのがいたら見た目で覚えてる
「はわあ～～～～」
ヤンキーのボスが小さく声にならない声を出している
声をかけたいけどかけられない。そんな空気がボスの周りにあった
それとなく他のメンバーの様子も見てみると
突然、目の端に緑色の光の点が点滅していた
さっきまで頭や目の付近も蹴られてたからそのせいかと思ったけどにしてこんなに範囲が一点、それも同じ箇所というのはおかしい
何回か目を閉じたり、手でこすったりしたが結果は同じ
というより、分かったのは桧谷さんを見ているとその現象が起きるという事実だ
一体何なんだろうこれ？
そう思い、目に力を入れると桧谷さんの頭の上に映像が写し出された
そちらに目を向けると、これは…
遊園地にさっきの男と桧谷さんが仲良く歩いている
それから二三話をしていると男と桧谷さんは顔を近づけ……
キスをしていた
そんな頃やっと男が見えなくなったのだろうヤンキーのボスがメンバーに向かって振り返りながら
「………………いいかテメエら、新塚（にいづか）くんには手を出すんじゃねえぞ」
あの男の人は新塚というらしい
「……………もし手を出したら、ただじゃおかねえからな」
なんという暴君だろう
「べ！別に新塚くんが好きとかじゃねえんだけどよ！！」
わかりやすいなあ、この人
「そ！そうだ！！メンバー内で男と付き合うのは禁止な！！」
そんな事言ってこの人自身はどうするつもりなんだろう
でも、待てよ。この状況を整理すると……
ヤンキーのボスは新塚という男の人が好き
で、誰か他に新塚くんと付き合ってる女の子がいたら罰が与えられる
でもってあの桧谷さんの頭の上の映像
あれがもし、夜中にあったおじさんの言ってたのだとしたら………
しょうがない。ここは、賭けに出よう
僕はロッカーから出て
「桧谷さんってその新塚って人と付き合ってるんじゃないの？」
「！？」
『何ーーーーーー！？』
「おい、下っ端………」
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