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姜維は、次に、直ちに防御体勢を整えるように、成都に伝令を送った。
成都に伝令が届くと。
「これは本当かのぉ。 黄皓、諸葛瞻、董蕨を呼んで参れ。」
酒に入り浸りの劉禅は、三人の重臣を呼び寄せた。
「「「御前に」」」
3人は、やたらと落ち着いていた。
ただし、諸葛瞻は怪訝そうにしている。
劉禅は早速、
「この知らせは果たして本当なのか?
諸君の意見が聞きだい。」と尋ねた。
黄皓は落ち着き払って、
「姜維が手柄を立てたいが為の嘘をついているだけです。
」
と答える。
しかし、諸葛瞻は。
「黄皓殿。
我が父、諸葛孔明は、功名心の強い魏延を信用することはありませんでした。
なのに姜維を軍事的後継者に指名したのは、功名心とは無関係だからではありませんか?
それに、本当かどうかも分かりませんし。」
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