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書斎から出た諸葛瞻は剣術の稽古を始める。
左右になぎ、突き、足を払い、剣を下から跳ね上げたり。
気ままに剣を振るう。
すると。
「親父。つき合うよ。」
槍ほか、武術百般に優れた諸葛尚が、槍をもって、構えていた。
「じゃ。頼む。 趙家神槍、見せてもらおう。」
趙雲の長男の趙統から受け継いだ、槍の絶技である。
「分かった。」
諸葛尚は槍を構える。
「いやーっ!」
諸葛尚の突きから、始まった。
序盤、意外にも諸葛尚は苦戦を強いられた。
諸葛尚の槍は、馬上での技が主流なのに対して、諸葛瞻の技は歩兵用だからだ。
なぜ、歩兵用??
諸葛尚は疑問に思い始めていた。
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