新帝:劉ジン起つ!

8/15
前へ
/118ページ
次へ
書斎から出た諸葛瞻は剣術の稽古を始める。 左右になぎ、突き、足を払い、剣を下から跳ね上げたり。 気ままに剣を振るう。 すると。 「親父。つき合うよ。」 槍ほか、武術百般に優れた諸葛尚が、槍をもって、構えていた。 「じゃ。頼む。 趙家神槍、見せてもらおう。」 趙雲の長男の趙統から受け継いだ、槍の絶技である。 「分かった。」 諸葛尚は槍を構える。 「いやーっ!」 諸葛尚の突きから、始まった。 序盤、意外にも諸葛尚は苦戦を強いられた。 諸葛尚の槍は、馬上での技が主流なのに対して、諸葛瞻の技は歩兵用だからだ。 なぜ、歩兵用?? 諸葛尚は疑問に思い始めていた。
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加