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「えい! でたらめを抜かすな!! 」
劉禅はキレだす。
その時。
「父上!! いい加減目を覚まして下さい!! 」
諸葛尚率いる私兵に連れられた、北地王劉ジンがやってきた。
「貴様っ………。」
「父上。 これは本意ではありません。
文武百官が私が帝になるよう、求めてきたからです。」
諸葛尚は、あの後、文武百官と劉ジンを説得していた。
一時は断られたが、最終的には、親政する事を条件に決起したのだ。
「譲位していただきます
そうすれば快楽をいくらでも追求できますし、小言からもおさらばです。
素晴らしいですよ?」
劉禅も、やる気なかったから、
「好きにしろ」
とだけ答えた。
早速、譲位の儀式が行われ、論功行賞が行われた。
諸葛瞻は車騎将軍に、尚は尚書に任命された。
この事件を「炎興の政変」と呼ぶ。
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