新帝:劉ジン起つ!

13/15
前へ
/118ページ
次へ
「えい! でたらめを抜かすな!! 」 劉禅はキレだす。  その時。  「父上!! いい加減目を覚まして下さい!! 」 諸葛尚率いる私兵に連れられた、北地王劉ジンがやってきた。 「貴様っ………。」 「父上。 これは本意ではありません。  文武百官が私が帝になるよう、求めてきたからです。」 諸葛尚は、あの後、文武百官と劉ジンを説得していた。 一時は断られたが、最終的には、親政する事を条件に決起したのだ。  「譲位していただきます  そうすれば快楽をいくらでも追求できますし、小言からもおさらばです。  素晴らしいですよ?」 劉禅も、やる気なかったから、 「好きにしろ」 とだけ答えた。 早速、譲位の儀式が行われ、論功行賞が行われた。 諸葛瞻は車騎将軍に、尚は尚書に任命された。 この事件を「炎興の政変」と呼ぶ。
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加