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一方、トウ艾は、摩天嶺侵攻に備えて、トウ忠、師纂、党均、許儀(許チョの息子)
と話し合っていた。
「鐘会のあの態度、不遜過ぎる
私のように叩き上げではなく、ボンボンではないか!! クソガキめ! 」
「まあまあ。父上。 よしてください。 」
トウ忠が宥める。
「まあ、いい。 私がこのやり方で成都を陥落させれば、第一の功労は私だ。
」
トウ艾はニヤリと笑い、ゼェゼェ息をして、怒りを抑えた。
「私も賛成します。」
許儀の父の許楮は、功労で言うなら鐘ヨウなど比でもない。
なのに、自分よりも高位な鐘会が嫌いだった。
「よし! 今夜行くぞ」
「オー!」
「皆の衆、歴史に名を刻むのだ!」
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