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姜維はそれをみて、軍を止め、諸葛瞻の下に赴いた。
普段は仲の悪い2人も、今日は話し合わずにはいられなかった。
「姜維将軍。 よくぞ堪えてくれました。」
諸葛瞻は姜維の手を握りしめた。
姜維は首をふり。
「全て思遠(諸葛瞻)殿のおかげです。
陛下を退位させたのはやり過ぎでしたが、新帝陛下は聡明と噂の北地王。
結果、トウ艾軍は帰順し、漢は国難を乗り切れた。
流石に諸葛忠武侯(孔明)の息子ですな。」
「それはともかく、頑張りましょう!」
「そうですな。 トウ艾も加わり、漢は再び興隆の時を迎えた。 やらねば。」
「はい。」
姜維が才に驕れるのを良しとしなかった諸葛瞻と、 孔明の息子だからと遠慮していた姜維のわだかまりは溶け、いよいよ反撃するときがきたのである。
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