名将の予感

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一方、呉軍・丁奉の陣営。 「このままでは、巴東及び永安は落ちませぬぞ。」 「確かに…………。」 丁奉は当初、蜀の援軍であったが、劉禅の態度に、蜀は滅びると判断し、蜀を攻める構えを見せていたのだ。 配下は、弟の丁封、陸遜の次男の陸抗、盛曼。 いずれにしても並み以上。 特に丁奉は張遼に致命傷を与えた武将で、 陸抗は、呉軍最後の名将と云われた人物である。 「にしても羅憲の野郎。 やるな…。」 「蜀もやりますね……。」 「今だ!! 第一城壁を崩せ!!」 羅憲の命令により、指示が通る。 「ぎゃー!」 更に。 「西の城門を開けー!」 開かれた西門に敵兵が殺到するも。 「はなてぇ!」 諸葛孔明のものほど性能は良くないが、連弩らしき物が放たれた。
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