名将の予感

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他にも、衝車(城攻め道具)を改造した巨大な弓を使い、呉軍を撃破していった。 新帝・劉ジンが即位した日の夜。 「なぁ。 羅憲よ。 どうなるのだ?」 城の中で怯える将軍が、羅憲に尋ねる。 「閻宇将軍。  姜維将軍に取って変わろうとしたあなたがこのざまとは。  情けない」 「う、うむ。 しかし、私としてもここで呉軍を防ぎたい。  策はあるか?」 羅憲は溜め息をつく。 これしきの武将が要職についているとは。 「ありますよ。 一応、準備を進めております。」
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